｢や、夏女くん。離して｣
顎を捕らえられ、ぐっと距離が縮まる。
夏女くんの吐息が唇を掠めて、
身体のどこかが震えた。
｢いい顔。お前やっぱマゾだろ。｣
｢っ‥夏女くん止め……きゃ！｣
急に腕を引っ張られて、
気づいたらベットの上で
気づいたら夏女くんに後ろから抱かれるようにして寝ていた。
この状況にパニクらない人なんていないだろう。
でも夏女くんはそんな私を｢うるさい。｣の一言で見事に鎮めた。
｢ななな夏女くんっ、離して下さい！｣
｢ヤダ。ちゃんとお使い出来なかった罰。｣
｢嫌っ別の！別のがいい！別のにして！………っあ｣
不意に首筋に熱くて柔らかいのが触れて、恥ずかしいくらいの変な声がでた。
｢〜〜っ、やめ…んっぁ夏女くんっ｣
耳元でちゅっちゅっと音を立てる。
