「…じゃぁ1つだけ言うこと聞きます。」


そう言うと夏女くんは口の端を上げて挑発的に笑った。


ジリジリと詰め寄ってくる夏女くんに自然と後ずさりしてしまう。

「…っと」


後ろに気がつかなくて
私はそのままベッドに腰掛けるように座ってしまった。


ギシリとスプリングが軋む音がしてさっきよりも明らかに夏女くんの顔が近くにある。


「ちょ…夏女くん」


夏女くんは自分の体重をかけるようにして、私の脚の横に手をついた。