うっすらと写った視界の先に上履きが見えて

誰かとぶつかってしまったことを認識する。


「すいません」

謝ろうと顔を上げると


「あれ夏女くんだ」


そこに立ってたのはなんと夏女くんだった。

カーテンがひとつ閉まってたから、てっきりあそこで寝てるんだと勘違いしてしまった。



「………俺に何か用?」

軽く首を傾ける夏女くんはなんだか可愛いい。
寝癖がついてるからやっぱ寝てたんだなぁ


というか背たか……

私が160cmだから170は余裕であるよなぁコレ。



「西島?…」


夏女くんの声でハッと我に返った。

「ごめんごめんっ」

めっちゃ観察しちゃったよ。