夏女くんはその声に一瞬顔を歪めると私の手をパっと離した。 掴まれたところがジンジンと熱い。 「えっと…んと…」 何じゃこの微妙な空気は! でも当の本人はそんな事はどうでもいいかのようにムダの無い動きで教室からでていった。 クラスの視線が私オンリーにささってくる。 恥ずかしくて死にそう。 これも全て夏女くんのせいだ。 一人でスタスタ逃げやがって!!