「えっとじゃぁ…」 夏女くんは今なお私の返事を待っているかのように構えている。 何を言おうか考えていると 「はい、じゃぁ式始まるから廊下に並んでー」 ちょうどタイミングよく小坂井先生が助け舟をだしてくれたようだ。 この流れで誤魔化そう そう思って席を立ったら、 「ぇ…」 右の手首を夏女くんによって捕らえられた。 周りの女の子達がやけに高い声で騒ぐのが聞こえる。