俺と兄貴は共にリビングに向かった。
両親は共働きのため家には俺ら以外居ない。

俺はキッチンの方にまわり、喉を潤すために冷蔵庫から麦茶を取り出した。


「あ、桜俺にも」

そう言われてもう1つカップを用意する。


「そう言えばさ、1年に可愛い女の子いるよな?桜知らない?」

「……さぁ」

「西島蓮ちゃんって言うんだけど」


今まさに頭に浮かんでいた奴の名前が兄貴の口から漏れて、軽くむせた。

アイツの顔を思い浮かべるなんて、俺もどうにかしてる。………まさか俺、アイツのこと可愛いって思ってる??……まさか、な。