「それなら大丈夫だって。真田にメールしといたよ、あんたのケータイで。」


ケータイ!?
ていうか、いつ!
もしかしてさっきトイレに行ったとき!?




「何て打ったの?」


「今日会えない?
って打ったけど、もうすぐ待ち合わせ時間だよ。
駅前の喫茶店。早く行かないと怒るよ。」




真田に会える!!
あたしは気が付いたら行く準備をしていた。




「明日パーティーやり直そうね!
今日はありがとう!」


「頑張ってね。
応援してるよ♪」




あたしは夏絵の家を出て、駅前まで走った。

白い吐息が冬の寒さを知らせてくれる。