一昨日、長く見えて意外と短かった二学期が終わった。


来年まで真田に会えない。それはきっと卒業式の別れの予行練習のようなものだろう。




「夏絵、今日はケーキたくさん食べるよ!」


そして今日はクリスマスイブ。
あたしは友達の吉永夏絵の家で、2人寂しくパーティーを行っている。




「いいなー、彼氏いるやつ。素敵な王子様が現れて欲しいよ。」


「夏絵はいいじゃん。
茶色の髪にゆるふわロング。目だってぱっちり二重だし口は小さくて可愛いじゃん。」


それに夏絵は一ヶ月前までかっこいい彼氏がいたし。