「今日も夕日が綺麗だな。」


冷たい風が2人の間に吹く。
もう冬なんだ。


「こうしていられるのも後少しなんだな。」


「そうだね。なんか寂しいね。」


夕暮れもどんどん近づいて来る。
私たちの卒業と同じように。




「帰るか。バスがそろそろ来るだろうから。」



そう真田が言うと、
私たちは中庭を後にした。



そしてバス停で
恋人みたいに並んでバスを待った。