朝と夜の差が無くなってから久しいこの世界は、何モノにも侵されることのない灰色に染まっている。しかし、足元にあるこの星は何を言うことなく存在してる。
 やがて『夢』のかけらは消え失せ、人々は目を覚ますだろう。



 そうして言葉が静かに世界をふるわせる。