下を向いたままの私。
馴れ馴れしく私の名前を呼ばないでよ。
涙は止まらない。
どうしよう.
それに気が付いたのか
女は近寄ってくる。
「桜でしょ?久しぶり。」
女の手がわたしの肩に触れた。
「……っわんなぃで…。」
「えっ?何桜?」
クスクス笑って女が言う。
「触んないでって言ってるのよ!」
触れていた手を思い切りどかした。
「きゃっ…。痛い…。」
涙目で唐澤に駆け寄っていった。
振りほどいただけだよ?
痛いわけないじゃない。
「成司痛いよ…。」
女の言葉で唐澤がこちらを見た。
「……っ浅沢…」
そんな悲しそうな目で私を見ないでよ…。
周りがこそこそ言ってる
私が悪いの?
醜すぎるよね。
私、何してるんだろ…
「ごめん、まゆ…。久しぶりでわからなかったの。それじゃあね…」
「……」
女は私を無視して成司に抱きついてる。
また涙が出そうになったから歩き始めた。
「待てよ。浅沢さんっ」

