愛の宣告




「先生…なんですか?」

「まっ、ここじゃなんだ…パソコン室の横にある資料室に行こう」

そう言う先生に
あたしは着いていった


資料室には先生のデスクと
もうひとつ折り畳みの椅子がある
先生が折り畳みの椅子を
出してくれあたしが
座ると離し始めた

「高橋とはどういう関係なんだ?」

先生の問いかけに
あたしは少し戸惑った

「えっ…あのなんで先生にそんな事聞かれなきゃいけないんですか?別に学校は恋愛禁止とかないですよね?」

そう聞くと

「そういった縛りはないがな…聞いておきたかったんだよ…」

あたしはよく意味が解らなかった
なんで?なんで先生が
そんなこと聞いてくるの?
分かんないよ…先生?
そんなあたしを問い詰めるように


「高橋にも聞いたことがあるんだ、源とはどういう関係かって…そんときあいつは友達ですって言ったんだ…でも最近よく一緒にいるしな、さっきたまたま見かけた時に手繋いでただろ?だから思わず声…かけてしまったんだ、ごめんな」

そう言うと先生は
悲しげに俯いた


あたしはますます
先生が解らなくなった
なんで…俊哉にまで
そんな事聞くの?
なんで思わず声かけたなんて
寂しそうに言うの?
あたしは頭が混乱してきた