「ちゃんと授業に集中しろよ。」
「はい」
「じゃあ桜咲座っていいぞ。桜咲のかわりに…真田、お前答えろ」
先生が授業を進めたので、あたしは静かに座った。
そんなあたしの名前は、
桜咲莉央〔サクラサキリオ〕。
特別可愛いわけでもなく、勉強もスポーツも中くらい。
いい意味で目立つことも悪い意味で目立つこともない、どこにでもいるようなごく普通の高校1年生。
「莉央、また先輩にみとれてたの?」
小声であたしに話しかけてきたのは大橋奈津子〔オオハシナツコ〕。
奈津子はなんでも話せる、あたしの一番の理解者。
いわゆる親友。
「だって、先輩かっこいいんだもん…」
チラッと奈津子をみてから、校庭に視線をむけた。
さっきまで先輩がいたコートは違う人が試合をやっていた。
「よくここから先輩見つけられたね」
呆れたような奈津子に再び視線を戻す。
「あたしの先輩レーダーすごいからね♪」
ここが4階とか関係ない。
先輩ならすぐ見つけられる。
「なにそのドヤ顔」
ばかにしたように奈津子は笑った。
「はい」
「じゃあ桜咲座っていいぞ。桜咲のかわりに…真田、お前答えろ」
先生が授業を進めたので、あたしは静かに座った。
そんなあたしの名前は、
桜咲莉央〔サクラサキリオ〕。
特別可愛いわけでもなく、勉強もスポーツも中くらい。
いい意味で目立つことも悪い意味で目立つこともない、どこにでもいるようなごく普通の高校1年生。
「莉央、また先輩にみとれてたの?」
小声であたしに話しかけてきたのは大橋奈津子〔オオハシナツコ〕。
奈津子はなんでも話せる、あたしの一番の理解者。
いわゆる親友。
「だって、先輩かっこいいんだもん…」
チラッと奈津子をみてから、校庭に視線をむけた。
さっきまで先輩がいたコートは違う人が試合をやっていた。
「よくここから先輩見つけられたね」
呆れたような奈津子に再び視線を戻す。
「あたしの先輩レーダーすごいからね♪」
ここが4階とか関係ない。
先輩ならすぐ見つけられる。
「なにそのドヤ顔」
ばかにしたように奈津子は笑った。