朝食を食べ終わり、部屋で準備をしていると部屋のドアがノックされた。
ガチャ
「お兄ちゃん。どうしたの?」
真人だった。
真人はドアのところにもたれかかりながら心配そうに自分の右頬を指さした。
(?・・・!あぁ!忘れてた。)
「昨日の事?大丈夫!痛くないし、そんなに腫れてないでしょ?」
私はできるだけにこやかに笑ってみせる。
真人は笑って、私に近づき頬を覗きこんだ。
「まぁ・・腫れたりはしてないな。でもまだ少し赤いから冷やしとけよ。」
そういってまたポンポンと私の頭を撫でて自分の部屋に戻って行った。
ピンポーン
その時家のチャイムが鳴った。
時計は10時をさしている。
