淳は「家に戻ったらメールする」と約束して、別れた。



家に入ると母親が驚いた顔で出迎えた。

「千尋?!あなた寝てたんじゃないの??まさか今帰ってきたの!?」

私は深く、呆れたため息をついたあと弁解を口にした。


「ねぇ、夜遊びしてたみたいな言い方はやめて。たまたま早起きしたから久しぶりに早朝ランニングをしてただけよ。」


母はまだ疑いの眼差しを向けている。そこで私は出したくなかった切り札を出した。


「家を出てすぐ淳に会ったから一緒にランニングしたの。」


すると母はパアッと顔を明るくさせ、「あぁ!淳くんと一緒だったの!」と、声のトーン高くしゃべりはじめた。