他愛ない話しを一通り済ませた私達は、すっかり人通りの増えた道を私の家に向かって引き返していた。
「そういえば、千尋。お前もう受験票もらったんだろ?受験日いつだよ。」
「えっと・・確か1月12日だったかな。」
「じゃあすぐじゃんか。ちゃんと勉強してんのかー?」
「うるさいなぁ。してるよ、ちゃんとね!」
私はぷぅっと頬を膨らませてみせる。
「だいたい淳はズルいのよ!スポーツ推薦でさっさと合格しちゃってさー。私なんか冬休みも年末年始も返上で勉強漬けなのにー。」
淳は勝ち誇ったような笑い声をあげた。
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