私達は笑いが抑えられなくなり、吹き出した。と、いうよりも私は耐えられなくなったのだ。
淳と私は幼なじみ。友達以上だと思う、でも恋人にはなれない。
でも他の誰かよりも通じ会う私達だからこそ、さっきの淳が私じゃない誰かを思い浮かべた事が、嫌でもわかってしまうんだ・・。
きっとこう言うのが『幼なじみ』の辛いところなんだろうな。
私達は公園まで歩いた。
「そう言えば淳はなんでここにいたの?淳こそ早いじゃん。」
すると淳は小馬鹿にしたような顔でこちらを見ながらため息をついた。
「あのなー。俺はサッカークラブチームのエース兼キャプテンだぞ!毎朝のジョギングは当たり前だろ。」
「あらそうなの!!それは知らなかったわ!!失礼。」
「俺は、俺よりもお前の方がずっと失礼だと思うぞ。」
また可笑しくなり笑いあった。
今度は普通に。