「・・なんとなくです。しいて言うなら自分の狙える1番偏差値の高い高校だからですかね。」
私の声のトーンはあきらかに下がったりしていないだろうか。
彼はこれを本心だと思ってくれたかな。
南高校を選んだ本当の理由はそんな事じゃない。
本当はもっと傲慢で、よく深くて、陰湿で・・・・
くだらない理由・・。
「・・そうなんだ。普通だね。」
また、窓の方を見ながら彼は素っ気なくそう言った。
彼はそれ以上、この話題に触れる事はなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…