自分の家から1駅先にある本屋まで自転車をこぐ。
坂をのぼり、大きな川にかかる長い橋を強風に吹かれながら渡り、そこからガソリンスタンドやパン屋が並ぶ大通りを突っ切る。
すると通り沿いに大きな《本》の看板。
天国に到着だ。
本屋の近くには、ボーリング場もあるし、ファミレスもあるけど、どれもやっぱり古ぼけていて、目新しいものは見当たらない。
唯一新しいドキドキを味わえるのが、周りと同じくらい古ぼけた本屋。
見た目はまぁまぁといった感じだが店内はキレイだし、本のパリッとした匂いがする。
私のオアシス。
心のよりどころだ。