私はあてもなくフラフラする事もなく、一直線にお目当ての本棚まで進んだ。 ・・・E・・F・G・・・250・・251・・!! あった!!これだ!! 手にとったのは美しい白銀色の模様が印象的な、おとぎ話。 少し古ぼけたそれは、誰もが知る有名な童話。 《シンデレラ》 もちろん自分がシンデレラだなんて思った事はなかったし、活字ばかり読んでいる自分は、これはおとぎ話の中でしかおこらない恋愛劇だって事も確信済み。