「千尋は今日なにするの?午後から・・勉強?」

もちろん勉強するんでしょ?って言い方・・。その言葉もちろん、早起きのあいつにも言ったのよね?

「うん。そのつもり。ただ図書館でするつもりだけど。」

私はトーストを頬張りながらそう答えた。


「あら。彼氏と待ち合わせ?」
母はにやけている・・。どっかで見た笑顔だこと。


その時リビングにいた父が少し反応したように感じたが・・。



「残念ながら、受験生にはそんな事にうつつをぬかす時間はありませんの。」

嫌みを込めた言い方がバレたかな。