かわらず寒い真冬の空の下。
冷たい自転車のハンドルに力を入れる。
厚着姿の人達を追い越し、土手でサッカーをしているクラブチームの横を通りすぎる。
サッカーチームの中に、人を探してみるが姿はない。
しばらくして、目的地へ到着。
天国の中は変わらず暖房がきいていて、冷えた身体がとたんに熱くあるのを感じた・・。
私は熱くなってきた身体をいつもの楽園まですべりこませた。
しかし、今日は新しい天国の果実はない・・・
私は新書以外のコーナーも当たり前に見て回ったが、特にないようで・・
「何かお探しですか?」
「へ?」
突然の声に驚いてマヌケな声を出してしまった。
「お探ししましょうか?」
これが、出会い。