「はあはあ…ヨミ、お前も今帰りか?」

「…あぁ。」

ヨミは静かな声でこたえた。

「途中まで一緒に帰ろうぜ」

俺 は、ヨミにそう言うと
ヨミはニコッと笑って頷いた。

歩いていると…ヨミは本を一生懸命に読んでいた。

「…ん?ヨミ、その本ってなに??」

すると、ヨミは

「、、、あぁ、コレか。この古書は俺の家の蔵にあったモノ何だが…なんだか不思議な事が描かれていてな…」

「不思議な事…?なになに?!気になる!見せてや」

「む…ダメだ」

「え!?いいじゃーん、別に!!」

「なにゆえ、お前に見せなければならない?コレは、俺の物だ。」

「なんだよー?!別にいいじゃん!!減るもんじゃあるまいし、ヨミはケチなところが、あるからモテないんだ~」

「ケチで結構だ。もてなくても結構だ。」

「ケチぃ~!!!」

結局、その日ヨミは、
その本を見せてくれなかった。