俺が、ヨミの名を読んで止めようとした時…
もう、遅かった。
グオオオーン!!!!
凄い勢いで、何かが石の山積みになっている墓のようなところから、
飛び出してきた。
その途端、大きな光を発した。
俺は、あまりの光に目を塞いだ…
「鬼神が…復活したんだ。。。」
ヨミは、その光を見てそうつぶやいた…
光は徐々に弱まっていき、
完全になくなった。
俺は、ゆっくりと、目を開けると……
〔我ハ、鬼神ナリ。修羅鬼ヨ…主ノ行イ…誠ニ感謝スルゾ…〕
黒い大きな影のような、、、
恐ろしいものが不気味な声で告げた…
ヨミはその鬼神にいった。
「鬼神さま!俺は、人間をとても恨んでいます。この鬼の国を滅ぼした人間が憎くてなりません。俺は、、、鬼の世を…復活させる為、あなたを呼びました。」
〔フヌフヌ。成ル程ダ。ダガ我ハ、主ト協力スルツモリハ、ナイ〕
「な!?なんだと!?」
〔我ハ、1人デコノ国ヲ征服スル…主ノ力ナド必要無イ、ダカラ、、、主モ人間ト同ジヨウニ死ネ。〕
「う。。裏切ったな!?!?」
〔我ハ別二、裏切ッテイナイ。主ガ勝手二我ヲ復活サセタノダロウ?〕
「くっ…!!!」
ヨミは、悔しそうな顔をして、
なにも言い返せなくなってしまう。