そこには…
まぎれもなく
ヨミの姿があった…

サラサラで綺麗な白い長髪から覗く、
ギラリと光る紅い瞳…

額には、いつものヨミにはない
なにかの刺青がはいっていて、

頭には、キラキラ光る
角が二本生えている……。

鋭い牙もある…。

体全体には、おびただしいほどの
血がついていた……。

ヨミは自分の口元についている血を、
舌でペロンと舐めて、
こう告げた……。

「お前も…やっぱり奴等と同じ…愚か者だったんだな。」

「!?」

「お前を、少しでも信用した俺が馬鹿だった…やはり、俺は…人間を誰も信用できない。」

「...よ.ヨミ?ど、どうしたんだよ…。人間って…お前も人間じゃないか。」

「まだ気づかぬのか…?…それとも、、、本当は知っているのに俺に殺されるのが怖いのか??」

「なっ、なにを言ってーー」

「見たんだろう?あのページを。」

…どきん…

「お前は、もう…だいぶ理解できているんじゃないか?俺が、[にんげん]では無いということ」