優太は塾ではもう、女子の採点はしなくなっていました。




つまり、優太メモはもう作りませんでした。




バレるといけないから、ではなく、もう相手を決めたから、です。




優太は彼女候補を智美と由紀のどちらかに絞りました。




一人に絞ってしまうと、うまくいかなかったときに代わりがありません。




しかし、手を広げすぎてしまうと、どれもダメということになりかねません。




そこで、智美と由紀に絞ったのです。