「そういえば、優太は塾に通ってるんだっけ?」




「うん」




「俺もその塾に行こうかな」




やばい、と優太は思いました。




多少レベルアップしたとはいえ、康助は強敵です。




塾に来られたら、優太の存在がかすんでしまいます。




康助の入塾はなんとしても阻止しなければなりません。




「いや、あんまりいい塾じゃないよ。講師も教え方うまくないし、受付とかも態度悪いし。2学期から別の塾に変更しようか考えているんだ」




「そうなのか。ま、何かいい塾とかあったら教えてくれよ」




「うん。わかった」




優太はほっとしました。