これ以上お母さんに心配かけたくないから、あたしは無理やりにでも笑顔をつくる。
「全然大丈夫だよ!昨日寝不足だったみたいで、今ちょっと眠たくてさ~」
へへっと笑ってみせたけど、やっぱりお母さんはあたしの全てを見抜いている。
一瞬怪しむような顔をしたけど、
「……そうなの?じゃあ今日は早く寝なさいよ~」
そう言って話をあわせてくれるのは、お母さんの優しさだってあたしは知ってる。
電車はもうK駅に着いていて、降りるためにあたしたちは急いで席を立った。
北野高校はK駅のすぐ近くにあるから、そんなに歩かなくてもいい。
良かったぁ。
遠くなくて。
あたしの家から最寄り駅までも結構遠いのに、K駅から北野高校までも歩かなきゃいけないなんて、しんどいもんね。

