───トントン


「!?」


急に肩をたたかれてビックリしたあたしは、勢いよく振り返った。


「愛実、もう駅に着くから降りる準備しときなさいよ」


「……あ、うん」


気がつくと、電車は次の駅に止まるために速度をおとしていっていた。


「……愛実、大丈夫?なんか最近、ボーっとしてること多くない?」


お母さんが元気のないあたしの顔を、心配するようにのぞいてくる。

あの日のことはお母さんにも相談してるから、お母さんに心配かけてばっかりだな……。