ゆっくり首を傾げた唯子に冬弥は言葉を続ける


「変な事されてない!?」

「はい。」

「そっ!!」


冬弥は自分の問いに笑顔で答えた唯子の頭を満足げに撫でた。

そんな二人のやり取りを聞き、唇を尖らせ不機嫌そうに那智が呟く。


「俺は変質者かよ!」

「あ?違うの!?」

「ちげぇよっ!」


それでも真顔で冬弥に聞かれて、思いっきりつっこむみを入れた那智


「あはは!ほんとに仲良しですよねぇ。」


「仲良くねぇよ!!笑うなぁ〜!!」


くしゃくしゃっ!!

そう言って唯子の頭をなで回す那智


「止めてください〜!」


止めてと言うものの、唯子は終始笑顔だ


「おい…唯子の綺麗な髪が台無だし!」

「いてっっ!!何すんだよ!」

「ふんっ!あ〜ほら、絡まってるし…」


そう言って唯子の髪に伸びる那智の手を叩き落とし、その髪を自分の指で梳く冬弥


「あははっ!!西川先輩いつも遊佐先輩に怒られてますよ〜!!」


こうやって3人でいる時間が好き


楽しくて、楽しくて

卒業なんてしてほしくないなぁ…

二人とも私の好きな人。