〜もう一つの結末〜


私の背中をポンと叩いた碧の前に向かい合って立つと碧は優しく笑っていた。

そんな碧の袖を摘んで黙った私を今度は心配そうに見てる。


「…碧が好き。」

「っ!?マジ…で?」

「うん!」

「やばい…」


そう呟いて碧はしゃがみ込んだ


「嬉しすぎっ///」


私を見上げた顔は赤く染まっていたけど、いつもの様に上がる左の口角。そんな唇が言葉を紡いだ。


「俺も好きだ。」


その後、碧は携帯を取り出してメールを打つ。

メールから一分もしないうちに那智と冬弥が現れて叫んだ。


「「何でツカっ!!?」」

「まぁ、唯子が選んだんっすから!!」


二人の先輩を相手に碧はニヤリと笑った。


「何で?何で?」

「…ツカのどこがいいわけ!?」


唯子に問う二人


「内緒ですっ///」


可愛らしく笑う唯子を見て二人は碧に殺意を覚えた(笑)


「「ツカぁ〜!!」」

「ごめんなさ〜い(笑)」


二人に追いかけられる碧を唯子は笑いながら眺めている

私の幸せを選んだら、碧が大変そうでした。


「(笑)」


いつも真剣に話を聞いてくれたね。

いつも助けてくれたね。

そんな碧が大好きだよ。