染まるよ

ただ今私に出来るのは、彼に嫌わないで、忘れないでと願うことだけ

口から真っ白な息がでる、煙草のせいか、寒さのせいか、でも私には似合わなくてこの真っ暗な夜が私の心をうつしてくれているようだった。

「なんか、悪いことしてるみたい」
地面に転がる、煙草を見て苦笑いが零れた
大人になったみたいだと、なんだか気持ちが少し晴れたような気がした