大学時代に言い寄ってくれた物好きは3人で、4つ上の大学院生、10才上の会社社長さん、そして当時のバイト先の塾の同僚だった。 院生とは、一緒に日本近代文学館に行ったり、図書館でのんびり過ごした。 社長さんには高い食事を奢って貰い、ドライブをした。 同僚とは、カフェで何時間も喋ったり、他の塾仲間とカラオケにいる途中、意味のないメールのやり取りを同僚たちの目を盗みながらした。 でも手は繋がなかった。 ハグもしなかった。 キスもしなかった。 全て私が巧妙にかわした。