帰りの京王線の中で、りょうは空いた席に私を座らせ、自分は立っていた。明大前を過ぎた頃、何故か目の前にいるのにメールを送って寄越し、

「後でちょっと話がしたいんだけど、調布で降りてもらえる?」
私は、顔を見るのが恥ずかしく、メールではなく、直接、わかった、と言い、その後は唇をかみ締めるような表情を保つ