「いいか?萌」


少し不機嫌そうに、大翔はあたしの顔を覗き込む。


「今度、また余計な事考えたら、人前でキスするからな?」


「えっ!?」


「嫌なら、ちゃんとオレと付き合え」



その付き合うって、恋愛の意味でよね?


あまりの凄みに、あたしは頷くしかない。



そんなやり取りを見て、アツヤくんは涙目で笑っていた。


「萌ちゃん、オレでも惚れそう」