「どうしたの?萌ちゃん、何か顔が怖いよ?」 「ううん。何でもないよ、アツヤくん」 アツヤくんを見た瞬間、あたしの中でひらめいた。 そうだ。 セーセーして、紗耶香ちゃんとヨリを戻すだろう大翔なんか、ほっとけばいいのよ。 「アツヤくん、あたし、これ苦手なの」 「にんじん?何か、子供みたいだなぁ」 ううん。ホントは好き。