ぇぇええ!!

違うのかよ!!


いや、逆に虐待じゃなくてよかったんだけど。
って、他に何があるんだろう。


俺がそう思い考えてると、それを見兼ねたのか、


こたチャン
「見て。」


そう言っていきなり脱ぎ出した。


これって、
人がいきなり入ってきたら誤解すんだろ!

現在、
こたチャンは俺のテリトリーで上着を脱ごうとしてるんだから。

かと言って、
折角こたチャンが秘密にしたがってる事を話す気なんだから、例え誤解を招く行為だとしても、止めるつもりはない。


こたチャン
「…これ…なんだ。」


こたチャンは胸を撫でながら見せた。

胸にある大きな傷。

今までに見たことない傷だった。
健康な俺には、縁のない傷。


「それ…。」


俺がそう言うと、苦笑の顔をしながら


こたチャン
「生まれつき、心臓が悪かったんだ。
小学生の低学年からアメリカに居たから、ほとんど学校にも通ってなかったし、向こうで…移植手術受けてから…中2で日本に戻ったんだ。」


それでこの進学校?!


「こたチャン頭いいんだ?!」