流石に可哀想で言えなかったけど。

…と言う事は、その逆もしかりか。



『ハルちゃんの男バージョン』



一気に俺のランクが落ちた気分。
それでも俺に告って来た女子はいたし…。

何か複雑。



ハルちゃん
「モッちゃん、告られたりしないの?」


母さん
「ヤダ!!モッちゃんそうなの?」



何がヤダだ。
今散々テンションあげてただろうが!!

いつもの癖でブチ切れそうになりそうだったのを、必至で抑える。



父さん
「持ったい無いな、元晴。折角可愛い顔で生まれたのに、男子しかいなくて。」



そう言って父さんは笑ったけど、その可愛い顔のせいで大ダメージを受けてんだよ!!



母さん
「…可愛く産んでごめんね。」



今度は母さんが泣き出した。
そんな母さんを父さんはあやしてる。

いちゃつくなら他所でやってくれ。

親のラブシーンなんて見せられても気分悪くなるだけだ!!



帰って来なけりゃよかった。



「もういいよ。寝かせて…って、父さん仕事は?!出張中だったんでしょ?!」



この人も…
会社では広報課の部長をしてるのに、平気なのか?!

つうか俺の学費も心配になってくる。