今こうやって泣いている姿は・・・

僕が青の世界で見た先生と同じ姿だ!!

時差が生じている

あの姿は本当の世界に現れた

「先生、一週間前、僕が職員室に来たとき、奥さんは居たんですか?」

顔をあげた先生は疲れていた

「あぁ、家に帰ったら笑顔でそこに立ってたよ」

いや、違う
Janeがまた違う能力を付け加えたのかもしれない

それはピンクの色を混ぜた

それは妖精の悪戯のように

きれいな鮮やかなピンクを混ぜた

もう何週間も前から軌道は外れていたのかもしれない

先生は嘘なんかついていなかった

僕が一週間後の先生を見ていたんだ

だとしたら、高貴は…

先生、ごめん!と職員室を走った

「どうした!」

僕は後ろを振り返り先生を見る

「先生、僕のこと信じてくれた?それと同じように高貴も僕のこと信じてくれるかな?」

そう言った

先生はうなずいた
輝く笑顔を見た

その後ろにJaneを見た

姿形はなかったけど、なぜかわかった

Janeが先生の心の傷を癒してくれるはずだ

僕は高貴の元へ走り出した