僕には
悲しみで包まれた「青い世界」に行くことができる事。

そしてそれは現実の「本当の世界」だという事。

僕の視野に入った時に一番悲しんでいる人にクローズアップされ、
泣いている姿が僕に映し出される

悲しみに順番はつけられないけど

でもきっとあるんだと思う。

そしてJaneの仕業だということ。

僕には何もできない

ただJaneが見ろとでも言っているような気がして

母さんが泣いていたのは後々家族会議で知らされることになった。

どうやら母さんは癌になってしまったらしい、そしてあの日が丁度検査結果が出て
途方に暮れている場面に居合わせたというわけだ。

青い世界が見える方が非現実的すぎて、母の病気の重さを軽視してしまった。

そんな僕はもう生きている意味がないような

あるような

ただJaneは何かを伝えたいんだ。

それは僕にはわかるんだ。


時々「青い世界」は僕の前に現れ、泣いている人を見せる。

僕はその理由を聞くために泣いていた人の話を聞く。

泣いていた人は同じように心が安らんだ

少し話すことによって落ち着いた

とか言われた。

僕は少し違和感を感じ始めていた。

ある日の朝

少しの重みと一緒にまた「青い世界」は現われた。






その日の悲しみはとっても重い

重い
思い

ものだった