散々、説教をされた俺は悶々とした気持ちで会話を済ませ電話を切った。

 ガラケーを充電器ホルダーに差し込み、そのままベッドに入り込む。

 電気を消して、仰向け状態で寝ると、夕方遅くまで小出さんと行動を共にした光景が目に浮かぶ。

 小出さんは終始、俺にベッタリ寄り沿っていたっけ。

 よっぽど、俺とデートしたのが楽しかったのかもしれない。

 笑顔絶やさなかったし。

 その小出めぐみと、これからはどうするかである。

 美咲と別れて、小出さんの方にするか?

 そうなれば、美咲はショックを受けるだろう。

 アイツとは友達以上・恋人未満の仲だけど…


 最近は美咲の方が恋心を強く抱くようになって来たのだ。

 今日、小出さんとデートした事は幸い、彼女には一言も話してはいない。