時間に合わせるかのように又、江崎先輩から電話が入った。
「はい、藤瀬です」とまあ、我ながら元気の無い声。
一方の相手はと言うと…、
「ぐっとなーいっつ! 元気ですかァーッ!? まりこさん、どぅえーっす!」
ケータイの向こうから聞こえて来る江崎先輩の元気な声。
タハハハ!
相変わらずの大きな声に、俺は顔をしかめる。
江崎先輩って、大勢の人間が一斉に声を張り上げても聞き分けられるほど迫力ある大声の持ち主なのだ。
こりゃきっと、母親である江崎直子さん(今をときめくソプラノ歌手)の遺伝だな。
「何でせぅかー、姉御殿ォ」
俺は情けない口調で返事をした。
「今、どこにいる?」
「あ? ウチですけど?」
「アンタ、1人?」
「そうです」
「ホントに1人!?」
「はい、藤瀬です」とまあ、我ながら元気の無い声。
一方の相手はと言うと…、
「ぐっとなーいっつ! 元気ですかァーッ!? まりこさん、どぅえーっす!」
ケータイの向こうから聞こえて来る江崎先輩の元気な声。
タハハハ!
相変わらずの大きな声に、俺は顔をしかめる。
江崎先輩って、大勢の人間が一斉に声を張り上げても聞き分けられるほど迫力ある大声の持ち主なのだ。
こりゃきっと、母親である江崎直子さん(今をときめくソプラノ歌手)の遺伝だな。
「何でせぅかー、姉御殿ォ」
俺は情けない口調で返事をした。
「今、どこにいる?」
「あ? ウチですけど?」
「アンタ、1人?」
「そうです」
「ホントに1人!?」


