とことんまで思いを寄せちゃうのかなって言う。

 彼女の説明を聞いて、美咲が関心を示した。

「里奈ちゃんって、小出さんの本心まで知り尽くしているんだぁ? すっごいよねぇ」

 ニッコリと微笑む榊原さん。

 ここで彼女…

 美咲さえも知らなかった事を初めて打ち明けた。

「小出めぐみさんは私と同じ高校でしたし、学年も一緒でしたから」

「ええ!? 嘘でしょう!?」

「本当ですわ。私とは直接は面識無かったけど、私の方は3年間ずっと小出さんの見ていたからよく知っているんです」

「どうりで詳しいと思った」

 榊原さんは俺の背中をバンと叩いて言う。

「小出さんの事はもう、キレイさっぱりと忘れる事ですわ。相手の本性が分かった事だし今更、思いを寄せていても仕方が無いと思うんです」

「…」