「だったら藤瀬さんも、私にセクハラしちゃったらどうですぅ？　誰にも言いませんから」

「まーた、そんな冗談を！」

「私は本気。藤瀬さんだって、私を思いっきり犯したいでしょう？」

「思いっきりって！」

　ああもちろん！

　思いっきり触りまくってやるぜ！

　そんじゃ、遠慮なく！

　…なーんて！

　するワケが無い！

　今、こんな所でやってしまったら大事故になってしまうし。

　俺が１人で興奮するのを見て、榊原さんは大笑いした。

「冗談ですよ」と彼女はニコニコ顔である。

「あんたねぇ！」

　からかわれた事に気付いて俺は呆気に取られちゃった。

　何の事は無い。

　コチコチになっている俺をリラックスさせようと、ちょっとエロ遊び気分で接して来ただけの事なのだ。