「それって…、ハート組をそっちの手中に収めたいって事ですよねぇ?」

「まぁ、そう言う事かなぁ? 板倉さんが言った通り、私たちのグループにメンバー入りする方がすっごく有利よねぇ。仕事もより、やり易くなると思うし」

「ふーん、そうなんだ」

「アナタも今までは、色々と人間関係で苦労して来ているでしょう? 思い切って、私のグループに入りなさいよ?」

「この私がですか?」

「アナタも入る事も、私は大歓迎よ」と、江崎先輩はニヤリと微笑んだ。

「こんな出来損ないの私が先輩のチームに入るなんて、足手まといになると思いますけど?」

「大丈夫、足手まといにはならないハズよ。アナタって優秀だし、仕事も出来るしね」

「誉めてくれて、ありがとうございます」

「どういたしまして」

 何だか、和やかな雰囲気になっていた。