めぐみの恋心の炎は勢い良く燃え盛った。

 隼人からの始めてのプロポーズである。

 何だかドキドキ気分だし。

 嬉しいような、ドキドキするような不思議な感覚を覚えた。

 だが!

 めぐみは深呼吸して気持ちを落ち着かせた。

 隼人の行為は女として嬉しい限りだ。

 でも今はまだ結論は出したくはなかった。

「隼人からのプロポーズ、もうちょっと待ってくれる?」

「はぁ? なんだよそれ?」

 めぐみの意外な反応に隼人は戸惑いを見せた。

「私ぃ、まだ気持ちの整理が付かなくて」

「俺の気持ち、受け入れられないって言うのか?」

「んじゃなくて」

「何なんだよ?

「私の方が色々とバタバタしてて気が滅入っているんだよね。だから、もうチョット待っててね」