派閥がどうのこうのなんて、関係の無い事なのかもしれない。

 私は足を止め、君江ちゃんと会話を交わした。

「今朝も若、干寒いよね?」

「そうですねぇ。板倉さんは、風邪なんか引いてない?」

「今のところは大丈夫かな?」

「事務課の方でも風邪が流行っているんでしょう?」

「うーん、そうなのよねぇ。2人ばかり、風邪にやられて会社休んじゃっているし」

「大変だよねぇ」

「健康管理をしっかりしなくちゃね。君江ちゃんも風邪引かないよう注意してね」

「はーい。ありがとうございまーす」と君江ちゃんはニッコリ。

 笑顔がステキな女性って言うのは小出さんではなく、君江ちゃんを言うのだと私は思っている。

 ホント、さわやかなんだもん。

 今すぐにでも、君江ちゃんを私のチームに入れたいと思っているのだ。