状況はかなり進んでいる。

　完全に、恋は終わっているって言う事を認識しなきゃならないかもしれない。

　陽七乃ちゃんが質問して来た。

「なのにまーだ、元カレに対する未練が残っているんですか？」

「未練なんて、残ってないけど」

「じゃ何で、あの２人の関係でカーッとなったんですぅ？」

「それは、そのぉ…」

　クールな眼差しで私を見つめる２人。

「やーっぱ、藤瀬先輩に未練が残ってるんだー」

「別にそんな…」

　心の奥底では、和也に対する未練は残っている。

　でも敢えて、今はそれを口に出すつもりは無い。

　邦香ちゃんはアドバイス的な事を言う。

「もうあの男の事を思うのは、ほどほどにしましょうよ？　サッサと見切り付けて別に彼氏を見つける事。それが賢明だと思います」