滑り台の上にいる2人




藍の声が聞こえたから


近づけばいいものの



何故か私は、動けなかった



「何?藍ちゃん」



「あのね、あたしね


音晴くんのことが好きなの!」



藍の声は小さい時でも

大きかった



「・・・僕ね、他に好きな子がいるんだ」



小さい頃の好きな人なんて

長くは続かない



本当に好きなんじゃない


ただ、軽い気持ちだけ



でも、特例もある





「そうなんだ・・・」





3才の子供に


本当に恋愛が何なのかなんてわからない




そもそも、大人になっても


本当の恋愛なんてよくわからない