「あたしね・・・


音晴の事好きなんだ」



藍の想いはまだ、音晴にあった



「そうなんだ」



「あ、いや別に協力してとか言わないよ!


だって、音晴まだ 鈴のこと・・・」




藍のあの言葉はきっと

言うには辛かったことだったと思う



まだ変わらない気持ちを

相手に笑われるんじゃないかって思ったかもしれない



「私は、智暉のこと 好き」



藍が言ってくれたように

私も藍にちゃんと言う




「あ・・・そうなんだ」




「何か、昔のままだね 私達


12年も変わらない想い持ってて」



「そうだね・・・



え? 何であたしが昔のまま

音晴のこと好きだってわかったの?」